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ウェーバーキャブレターマニュアル

Type: 40DOCE, 45DOCE, 48DOCE / 50DCO


DCOEタイプの特長

DOCEタイプキャブレターは、スポーツ車、レース車専用として開発された 2つの吸気口を 1つにまとめた双胴型(ツインチョーク)キャブレターです。

  • 豊富なセッティングパーツが用意されておりセッティングパーツを替えることにより、あらゆるエンジンの仕様に合わせベストセッティングができる。
  • 専用工具なしに全てのセッティングパーツの交換が簡単にできる。また、整備性がよい。
  • 純正キャブレターに比べ吸入効率が高く、確実なパワーアップが可能。
  • 加速ポンプはピストン式を採用しているため、タイムラグが少ない。
  • 車の使用目的によってその都度キャブレターの諸元を適宜変更することができる。
  • 急旋回時、急加速、減速時にも油面変化が少なく、レーシングユースに最適。
  • スターター系統(チョーク)は補助キャブレターにより独立した方法を使用している(50DCOタイプを除く)。

セッティングパーツの名称(略称)と説明

【メインジェット(M/J)】
メイン系統で作用するジェットです。ガソリンの量を計量するもので、例えば、メインジェット130番とは1.30mmの内径になります。
【エアージェット(A/J)】
メイン系統で作用するジェットです。エアーの量を計量するもので、例えば、エアージェット200番とは2.00mmの内径になります。
【アイドリングジェット(I/J)】
アイドリング系統で作用するジェットです。エンジンの回転数で3000rpm前後までカバーするジェットであり、一つのジェットで燃料とエアーの両方の計量を行っています。
例えば 50-F8 の場合、50がガソリンの量、F8がエアーホールサイズになります。

アイドリングジェットのガソリンの量と、エアーホールの径を変えることにより、アイドリング系統において適切な混合気を作ることができます。
【ポンプジェット(P/J)】
急加速時に混合気が非常に希薄になるため、一時的に燃料を加圧し噴出させるジェットです。
【アウターベンチュリー(O/V)】
キャブレター内に空気が吸い込まれる時の空気の流速を変化させ、負圧を発生させるもので、インナーベンチュリーと非常に関係のあるパーツです。アウターベンチュリーの径を変えることによって、負圧を調整することができます。
【インナーベンチュリー(I/V)】
M/J、A/Jで計量された混合気をインナーベンチュリーのスモールベンチュリー内に発生する負圧により吸い出させ、空気といっしょにシリンダー内に供給するためのパーツです。インナーベンチュリーの径を変えることによって、混合気の量を調整できます。
【エマルジョンチューブ(E/T)】
メイン系統で作用するもので、エアージェットで計量された空気とメインジェットで計量された燃料を混合し、微粒化するものです。 エマルションチューブを変えることにより、中・高速での空気と燃料との微粒化を変化させることができます。
【ニードルバルブ(N/V)】
キャブレターのフロートチャンバーに燃料を供給したり、ストップしたりするために作動するバルブです。ニードルバルブの径を変えることにより、燃料がフロートチャンバー内の基準値までたまる時間を変えることができます。
【エアーファンネル(A/F)】
キャブレターの一番先についているラッパのような形状のものです。
エアーファンネルは吸気を補正するもので、キャブレター内に空気が吸い込まれる時の乱流防止およびキャブレター内を通過する空気の流速を変化させることができます。
【フロート】
キャブレターのフローのフロートチャンバーにたまる燃料を変えるものです。フロートチャンバーの油面調整はこのパーツにて行います。フロート油面調整はキャブレターのセッティングには不可欠のものです。
【インテークディスチャージジェット】
加速系統で作用するジェットです。ポンプシリンダー内の燃料がポンプジェットに噴出される時には、フローチャンバーへの逆流を防止し、またポンプシリンダー内に燃料をためる時の時間をインテークディスチャージジェットの径を変えることにより変更できます。
【スタータージェット】
スターター系統(チョーク)を作動させる場合に作用するジェットです。スタータージェットを変えることにより、冷間時の始動に一番適切な混合気を作ることができます。

[アイドルジェットFナンバー(エアーホール)の大きさ順序]

Fナンバーの大きさの順序によって、調整し、最終的にジェットを選定して下さい。

 F3  F1  F7  F5  F4  F2  F13  F11  F8  F9  F12  F6 
 大 ───────────────────────────── 小 

[キャブレターの調整]

【アイドリング調整】
キャブレターの調整を行なう前には、ディスビキャップ、ポイント、コイル、ハイテンションコード等、電気系統に異常の無い事を確認して下さい。
  • エンジンをスロットルアジャストスクリューにて1500rpmにセットし、水温が80℃近くなるまで待ちます。
  • シンクロテスター(バランサー)を使用して左右のキャブレターの同調を取ります(キャブが一基の場合は不要です)。
  • キャブレターのスロート上部に取付けられているアイドルアジャストスクリューを止まる所まで軽く締め込み、エンジンがスムースに回転し始めるまで、スクリューを徐々に戻してセットして下さい。
    基準となるアイドルアジャストスクリューの戻し量は、対策前のキャブで3/4〜1回転、対策後のキャブで2回転半〜3回転半となります。 この範囲で調整出来ない場合は、アイドリングジェットの選定が誤っていますので、アイドリングジェットの交換が必要となります。
  • スロットルアジャストスクリューにてアイドル回転数1000rpmにセットします。

以上で調整は完了です(ただし、チューニングしてあるエンジンはこのかぎりではありません)。



【フロート調整】
DCOE
  1. ニードル、ニードルバルブ等の取付け位置は、キャブレターカバーに対して垂直であり、ピンボールは、常にフロートクリップに接してストロークするのがよい状態です。又、ニードルがニードルバルブに、ぴったり合った時(燃料が遮断された時)、フロートの上部よりキャブレターカバーガスケットまでの距離は、標準で8.5mmになります。またピンボールが、ニードルの中に喰込むまで、フロートが上る様ですと、オーバーフローの原因になります。その場合は、ニードルバルブとニードルの接点をよく点検して下さい。
  2. フロートの位置が上記の位置より6.5mm(キャブレターカバーガスケットより15mm)下がればラッグがニードルバルブのケースに当り止ります。もし、フロート位置の調整が必要であれば、ラッグとフロートクリップを曲げて調整して下さい。
  3. キャブレターの取付け角度によりフロート位置及びニードルの作動で矯正が必要とされる場合、必要なだけフロートクリップで調整して下さい。その際、各接触部分及びニードル等の作動に異常が無いか良く調べて下さい。
  4. キャブレターカバー取付けの際は、フロートが何らかの障害又は摩擦等によって動きに無理が無いことを確認して下さい。少しでも異状な力を必要とする時は、再度各部を点検して下さい。無理して取付ける事は絶対にさけて下さい。

※フロートおよびニードルバルブを取換える時は、再度フロートの調整を行って下さい。この場合、キャブレターカバーガスケットを同時に交換することをお薦めします。又、取換えた新しいニードルバルブは、しっかりとボディーにしめてご使用下さい。



[トラブル対策チャート]

診断する時に前もって次のことを確認して下さい。

  1. 電気系統は正常に作動しているか?
  2. 点火時期調整が正常になされているか?
  3. 車種、排気量とキャブレターサイズのマッチングは適正か?
  4. セッティングの内容は適切か?
  5. エンジンが暖まっている時の症状か?冷えている時の症状か
  6. アクセルを急に踏んだ時の症状か?ゆっくり踏んだ時の症状か?また、その時のトランスミッションのポジションとエンジン回転数は?

<トラブル 1> ●アインドリングが不安定 / ●3000rpm以下で不調

症 状……冷間時はさほどでもないが、温間時は症状がひどい

原因対策
・アイドルスクリューの戻し量が合っていない。・完全に締込み、3/4回転もどした付近で円滑に回る所を選ぶ。
・アイドリンクジェットのサイズが大きい。・アイドリングジェットのサイズを下げるか、Fナンバーでエアホールを大きくする。

症 状……温間時は問題ないが冷間時はエンストを起こす。

原因対策
・スロー回転が低すぎる。・スロー回転を1000rpmにする。

症 状……片方のキャブレターからバタバタ音が出る。

原因対策
・キャブレターのバランス不良。・シンクロテスター等を用いてバランス調整を行う。

症 状……・スロー回転にもどるのに時間がかかる。また、早く戻った時はエンストする。

原因対策
・スロットルレバーのゆるみ。・スロットルレバー関係の点検・調整。
・アイドリング及びスロー調整。・アイドリング及びスロー調整。

症 状……・空吹かしをするとマニホールドガスケット付近から音が出て時々火が見える。

原因対策
・マニホールドの取付け不良。・マニホールドの増し締め。
・ガスケットの不良。・ガスケットの交換。

症 状……・急発進すると問題ないが、ゆっくり走ると症状がひどい。

原因対策
・アイドリングジェットのマッチング不良(ガスが薄い)・アイドリングジェットのサイズを上げるか、Fナンバーでエアホールを小さくする。

症 状……・急発進すると問題ないが、ゆっくり発進するとプラグがカブリ、煙も出る。

原因対策
・アイドリングジェットのゆるみ。・アイドリングジェットの増し締め。
・アイドリングジェットのマッチング不良(ガスが濃い)・アイドリングジェットのサイズを下げるか、Fナンバーでエアホールを大きくする。

<トラブル 2> ●アイドリングは安定しているが、発進時に息をつく

症 状……・冷間時にひどく、温間時も少し症状が出る。

原因対策
・加速ポンプジェットのマッチング不良(ガスが薄い)。・加速ポンプジェットを大きくする。

症 状……・冷間時より温間時になるにつれてひどくなる。

原因対策
・加速ポンプジェットのマッチング不良(ガスが濃すぎる)。・加速ポンプジェットを小さくする。

<トラブル 3> ●3000rpm以上で不調

症 状……・ローからサード位までは良いがトップで極端に悪化する(失速する)

原因対策
・燃料ポンプの吐出量不足。・吐出量点検、ポンプ交換。
・フロートレベルが低すぎる。・フロートレベル調整。

症 状……・プラグが1本失火しているような症状を起こす。

原因対策
・エマルションチューブのゆるみ。・エアルションチュープの点検・調整。
・インナーベンチュリーの座りの不良。(40DCOEでエアークリーナー取付車)・エアークリーナーを取外し、インナーベンチュリーストッパー用Oリングの有無を点検、調整
・インナーベンチュリーの取付け不良。(45DCOE取付車)・インナーベンチュリーの取付点検、調整。

症 状……・空吹かしは問題ないが走行すると、5000rpm以上回らない。

原因対策
・メインジェットが小さすぎる。・メインジェットを大きくする。
・エアージェットが大きすぎる。・エアージェットを小さくする。

症 状……・空吹かし、走行、両方とも5000rpm以上回らない。

原因対策
・メインジェットが大きすぎる。・メインジェットを小さくする。
・エアージェットが小さすぎる。・エアージェットを大きくする。

[車種別参考セッティングリスト]

アイドリングジェットで使用頻度の高いものは、F8・F11・F9の順となります。 エマルジョンチューブはF11を基準としています。

このチャートは参考値であり、エンジンやガソリンのオクタン価によっては多少の誤差が生じることがあります。

注) このチャートはDCOEタイプのみに適合し、IDA等ダウンドラフトタイプには適合しません。


車種キャブレターモデルO/VI/VE/TA/JM/JP/JI/J備考
キャブレター単体40DCOE323.5F112201254550F11 
    〃45DCOE364.5F161551454555F8 
    〃48DCOE424.5F91801804560F8 
    〃50DCO465.0F71601804560F8 
ミニ100040DCOE151283.5F112201354050F8 
ミニ130045DCOE152324.0F162201354050F8 
ロータスエラン40DCOE18304.0F112001204045F8 
エランスプリント40DCOE31324.0F111801353550F8 
ロータスヨーロッパ40DCOE31324.0F111801353550F8 
スーパーセブンKENT40DCOE151324.0F162201353545F8 
スーパーセブンBDR45DCOE9365.0F162201553555F8 
スーパーセブン ロータスT-C45DCOE9344.5F162201453550F8 
スーパーセブンZetec48DCO2/SP384.5F72201704055F8 
サニーGL・GX40DCOE
45DCOE
32
32
3.5
3.5
F11
F11
220
200
125
130
45
35
50F11
50F9
 
ブルーバード (L16・L18)40DCOE
45DCOE
34
34
4.5
3.5
F11
F11
220
220
140
145
45
40
50F9
50F9
 
スカイラインRS (FJ20)45DCOE364.5F112201504550F9 
スカイライン (L-20)40DCOE
45DCOE
32
32
3.5
3.5
F11
F11
220
200
125
135
45
40
50F11
50F8
 
フェアレディー 240Z(L-24)40DCOE
45DCOE
32
34
3.5
3.5
F11
F11
220
200
135
135
40
40
50F9
50F9
 
フェアレディー 280Z(L-28)40DCOE
45DCOE
38
36
4.5
4.5
F2
F2
220
200
155
155
50
54
60F8
60F9
 
カローラ (3K)40DCOE
45DCOE
32
32
3.5
3.5
F11
F11
220
200
124
130
45
35
50F11
50F9
 
ギャラン (4G52)40DCOE
45DCOE
34
32
3.5
4.5
F11
F20
235
230
135
135
40
40
50F13
50F9
 
ギャラン (4G32)40DCOE
45DCOE
36
34
3.5
4.5
F11
F11
230
220
150
140
45
45
50F9
50F8
 
117クーペ (G180)40DCOE
45DCOE
36
34
4.5
3.5
F11
F11
200
200
140
140
45
40
50F8
50F8
 
ファミリア (E5)40DCOE323.5F112201304050F9 
シティ (ER)40DCOE303.5F112201404050F8 
車種キャブレターモデルO/VI/VE/TA/JM/JP/JI/J備考

以上のセッティングが終われば試走し、必要な性能が発揮されないようであれば、チャートの範囲内のジェット類を再選択しては試走するという作業をくり返し、ベストセッティングに調整します。